20180520

憧れを書きなぐれ

休日の度に、ひたすらどこかを歩いている。それは隣町だったり、自宅から100km離れたところだったりする。平日の生活で目に入らない風景があるところであればどこでもよい。

別に珍しいものを求めているわけではなく、どこにでもあるような風景ばかりを見ながら歩き回っている。平凡な住宅街の平凡な民家の表札、築50年ほどのアパートの朽ちた階段、駅前の商店街にある中華料理屋のシャッター、国道沿いの工場の窓に映るスチールラックの影。

何を見ても、そこに住んでいるであろう人の生活やら、その建物が建築されてから今に至るまでの歴史やら、そこで働いている人の人生やらに想像を巡らせてしまう。いや、想像するというよりも憧れに近い感覚だ。全ての他者に憧れを抱き、その時空に溶けたい。いずれ自己にも憧れを抱くことができるようになるだろう。

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